伊弉諾神宮(いざなぎじんぐう)は、兵庫県淡路市多賀に鎮座する淡路國一宮です。日本最古の歴史書『古事記』『日本書紀』に創祀の記載がある、日本最古の神社とされています。ご祭神は、日本の国土を生んだとされる伊弉諾大神・伊弉冉大神の二柱。樹齢約900年の御神木「夫婦の大楠」や、太陽の運行と各地の神社が一直線に並ぶ「陽の道しるべ」など、神話と不思議が重なる境内が魅力です。この記事では、国生み神話との関わり、写真で見る境内の見どころ、ご利益・お守り・御朱印、アクセスと駐車場情報までをまとめて解説します。
伊弉諾神宮とは|国生み神話と日本最古の神社
読み方と基本情報
「伊弉諾神宮」は「いざなぎじんぐう」と読みます。ご祭神である伊弉諾大神(いざなぎのおおかみ)と伊弉冉大神(いざなみのおおかみ)の二柱をお祀りする神社です。
伊弉諾大神が余生を過ごされた幽宮
国生み・神生みの御神功を果たされた伊弉諾大神は、御子神の天照皇大御神に国家統治の権限を委ね、淡路の多賀の地に「幽宮」を構えて余生を過ごされ、終焉を迎えられたと伝えています。伊弉諾大神の宮居の跡地に神陵を築いてお祀りされたのが伊弉諾神宮の創祀の起源だとされています。
国生みの神話
わが国の最古の歴史書「古事記」や「日本書紀」は、天と地ができた世界の始まりのお話から始まります。
伊弉諾尊と伊弉冉尊の二神は天浮橋に立ち、天沼矛で大海原をかき回し、その矛から滴り落ちた雫が「淤能碁呂(おのごろ)島」となりました。そして、この島に降り立った二神は、夫婦の契りを結び、国生みの儀式を行いました。その儀式で最初に誕生したのが「淡道之穂之狭別島(淡路島)」。淡路島に続いて、四国、隠岐、九州、壱岐、対馬、佐渡、本州と生まれ、「大八洲」という古代日本の国土が誕生しました。
伊弉諾神宮の見どころ3選|写真で見る境内
①夫婦の大楠(めおとのおおくす)

画像提供:伊弉諾神宮
兵庫県指定天然記念物
樹齢約900年、樹高30m余り。淡路の地誌に「連理の楠」と記され、古くから信仰の対象として広く知られてきました。元は二株の木が、成長するにつれて合体して一株に育ったという大樹です。「伊弉諾・伊弉冉二柱の御神霊が宿り給う御神木」として、夫婦円満・安産子宝・良縁縁結びの信仰で篤く崇められています。二柱が日本で最初に夫婦の契りを結んだ神であることと、二株が一株になったこの木の由来が重なることから、カップルやご夫婦での参拝に人気のスポットです。
②正門

画像提供:伊弉諾神宮
切妻平入一間一戸四脚門は豪壮な構えで、檜皮葺の瓦棟とし、神威を誇示するような景観を感じさせます。明治16年までは随身像を置く三棟造でしたが、明治期の大造宮で現在の姿に改修されました。平成10年の震災復興事業で、左右に授与所棟(東・西)が造設されています。お守り・御朱印はこの正門の左右にある授与所でいただけます。
③本殿と幣殿

本殿(画像提供:伊弉諾神宮)

幣殿(画像提供:伊弉諾神宮)
本殿は、神陵の墳丘を覆うように二重の基壇を構え、檜皮葺三間社流造向拝付。棟に千木・鰹木を置き、前方の幣殿と連結して一屋根に造られています。明治9〜12年の造営では十間ほど前方の既存地に再建されましたが、同14年に後背の神陵地を造成して移築し、幣殿を附設しました。伊弉諾大神の神陵の上に本殿が建つという構造は、この神社の由緒を物語る特徴です。
伊弉諾神宮のご利益・お守り・御朱印
主なご利益
伊弉諾神宮でいただけるご利益は、ご祭神である伊弉諾大神・伊弉冉大神の御神徳に由来します。
| ご利益 | 由来 |
|---|---|
| 夫婦円満・良縁縁結び | 二柱が日本で最初に夫婦の契りを結んだ神であることから |
| 安産・子宝 | 国生み・神生みを成し遂げられた御神徳から |
| 事業繁栄・開運 | 国土という大事業を成された御神徳から |
| 厄除け・災難除け | 伊弉諾大神の禊祓(みそぎはらえ)の神話から |
特に「夫婦の大楠」は、夫婦円満・良縁を願う方が参拝される場所として知られています。カップルやご夫婦での参拝が多いのは、こうした由緒によるものです。
お守り
授与所は正門の左右(東・西)にあり、さまざまなお守りが授与されています。ご祭神の御神徳にちなんだ縁結び・夫婦円満のお守りをはじめ、安産守、厄除守などが用意されています。また、伊弉諾大神が黄泉の国から逃れる際に桃の実を投げて難を逃れたという神話にちなんだ桃の実のお守りなど、この神社ならではの授与品もあります。
※お守りの種類・初穂料は時期により変更される場合があります。 最新の授与品については、参拝時に授与所でご確認ください。
御朱印
伊弉諾神宮では御朱印を授与していただけます。オリジナルの御朱印帳も用意されています。
- 受付場所:授与所
- 受付時間:おおむね午前9時〜午後5時頃(時期により変動)
- 初穂料:授与所にてご確認ください
※祭儀の斎行中や繁忙期は、書き置きの対応となる場合があります。御朱印を目的に参拝される方は、時間に余裕を持ってお越しください。
伊弉諾神宮の主な年中祭儀
-
- 1月15日「粥占祭」前日より夜を徹して稲作の吉凶を占う神事。
- 4月22日「例祭」淡路を代表する春祭で神幸式がある。
- 旧6月14・15日「夏祭」千基の行灯による献灯と納涼諸行事。
- 各立季の日「湯立神楽祭」巫女が湯立神楽を舞い、天下泰平を祈る。
その他、御田植祭、抜穂祭、祈年祭、新宮祭など年間80余の祭儀があります。祭儀の開催時に訪れるのも、平素とは違った趣があります。ぜひご来訪のご参考にしてください。
伊弉諾神宮のアクセス・駐車場・参拝時間
基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名称 | 伊弉諾神宮 |
| 住所 | 〒656-1521 兵庫県淡路市多賀740 |
| 参拝時間 | 境内は終日参拝可能(授与所・御朱印はおおむね9:00〜17:00) |
| 拝観料 | 無料 |
| 駐車場 | 無料・約60台 |
アクセス方法
車でお越しの場合
神戸淡路鳴門自動車道**「津名一宮インター」から西へ約5分**です。淡路島の主要スポットからも回りやすい立地にあります。
公共交通機関でお越しの場合
| ルート | 所要時間 |
|---|---|
| 淡路ジェノバライン:明石港 → 岩屋港 | 13分 |
| 路線バス「伊弉諾神宮前」下車 | すぐ |
明石から高速船で淡路島に渡り、路線バスで向かうルートなら、車がなくても参拝できます。
駐車場
伊弉諾神宮の駐車場は、2か所あります。いずれも駐車料金は無料です。
| 駐車場名 | 場所 | 収容台数 |
|---|---|---|
| 伊弉諾神宮駐車場 | 大鳥居の左側道路を入ったところ | 約20台 |
| 参拝者第二駐車場 | 大鳥居の右側、県道88号線沿い | 約40台 |
| 合計 | — | 約60台 |
初詣などの混雑時期には、臨時駐車場として「一宮中学校」(約1,500台収容・有料)が開放される場合があります。
年始や大型連休は境内・駐車場ともに大変混雑します。時間に余裕を持ち、可能であれば早朝の参拝をおすすめします。
伊弉諾神宮に関するよくある質問
Q. 伊弉諾神宮の読み方は?
「いざなぎじんぐう」と読みます。ご祭神の伊弉諾大神(いざなぎのおおかみ)に由来する名称です。「伊弉諾」は「伊邪那岐」と表記されることもあります。
Q. 伊弉諾神宮は日本最古の神社なのですか?
伊弉諾神宮は、『古事記』『日本書紀』に創祀の記載がある神社として、日本最古の神社とされています。伊弉諾大神が余生を過ごされた「幽宮」の跡地に神陵を築いてお祀りしたことが起源と伝えられています。
Q. 参拝時間と拝観料を教えてください
境内は終日参拝可能で、拝観料は無料です。ただし授与所(お守り・御朱印)の対応はおおむね午前9時〜午後5時頃となります。時期により変動するため、公式サイトでご確認ください。
Q. 駐車場は有料ですか?
無料です。伊弉諾神宮駐車場(約20台)と参拝者第二駐車場(約40台)の2か所、合計約60台分があります。初詣の時期には有料の臨時駐車場が開放されることもあります。
Q. どんなご利益がありますか?
夫婦円満、良縁縁結び、安産子宝、事業繁栄などのご利益で知られています。特に樹齢約900年の御神木「夫婦の大楠」は、二株の木が一株に合体して育った由来から、夫婦や縁にまつわる信仰を集めています。
Q. 御朱印はいただけますか?
はい、授与所でいただけます。オリジナルの御朱印帳も用意されています。祭儀中や繁忙期は書き置きでの対応となる場合があります。
Q. 所要時間はどのくらいですか?
境内をゆっくり参拝して30分〜1時間程度が目安です。夫婦の大楠、正門、本殿、陽の道しるべを順に巡ると、この程度の時間になります。
Q. 淡路島の他の神社もあわせて回れますか?
回れます。国生み神話ゆかりのおのころ島神社や、天岩戸伝説が残る岩戸神社など、淡路島には神話に関わる神社が点在しています。伊弉諾神宮を起点に、神話をたどる巡拝コースを組むのもおすすめです。
Q. 初詣は混雑しますか?
年始は淡路島でも有数の初詣スポットとして大変混雑します。臨時駐車場として一宮中学校(約1,500台・有料)が開放される場合があります。時間に余裕を持ってお出かけください。
Q. 伊弉諾神宮はなんの神様ですか?
A. 日本の国土を生んだとされる伊弉諾大神(いざなぎのおおかみ)と伊弉冉大神(いざなみのおおかみ)の二柱をお祀りしています。国生み・神生みの神であることから、夫婦円満・良縁縁結び・安産子宝・事業繁栄などのご利益で知られています。
Q. 兵庫県で一番古い神社はどこですか?
A. 伊弉諾神宮は、『古事記』『日本書紀』に創祀の記載がある神社として、兵庫県内はもとより日本最古の神社とされています。伊弉諾大神が余生を過ごされた「幽宮」の跡地に神陵を築いてお祀りしたことが起源と伝えられています。
Q. 伊弉諾神宮にはどんな不思議がありますか?
A. 境内にある「陽の道しるべ」が知られています。伊弉諾神宮を中心に、夏至・冬至・春分・秋分の日の出と日の入りの方角に、各地の主要な神社が一直線に並ぶという地理的関係を示したモニュメントです。この配置は偶然とは考えにくいことから、伊弉諾神宮が古くから「日本の中心」に位置づけられてきた証として語られています。
Q. 伊弉諾神宮は淡路島の最強パワースポットですか?
A. 淡路島には複数のパワースポットがありますが、由緒の面では伊弉諾神宮が随一とされています。国生み神話ゆかりの地であること、日本最古の神社とされること、そして「陽の道しるべ」の存在が、その理由です。縁結びを願うならおのころ島神社もあわせて参拝されるとよいでしょう。





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